
万人受けしないというリスクもあるが、個性的な部屋を作って差別化を図っていきたい
■賃貸経営を始めたきっかけ
私の父はサラリーマンでしたが、「いつか賃貸経営をしてみたい」という夢があり、87年に「グリーンハイツ栄」を建てました。
今でこそ物件周辺は学生向けの賃貸物件がたくさんありますが、当時はまだ少なく、学生の入居が期待できると考えたようです。
経緯はわかりませんが、父が愛媛建物さんに相談に行って、今に至ります。

■物件について
99年に父が亡くなり、私が物件を相続することになりました。
今も定期的に物件を見に行き、清掃ができているかどうか、何か改善する点がないかという視点でチェックしています。
極力自分でできることは自分でしようと思っていますが、最近は4階まで上がるのがつらくなってきました(笑)。

■設備について
適宜設備の見直しも行うようにしています。
物件完成当時は畳の部屋でしたが、入居者さんが退去されるタイミングで、フローリングに変更していきました。
今は導入している物件も増えましたが、無料インターネットも比較的早くに導入を決めました。
また、防犯面を強化するために警備会社のALSOKと契約しました。
室内に直通のボタンがあり、緊急時に押すとALSOKが駆けつけてくれるというサービスですが、一度も使われたことがありません。
何も起こらないのはいいことなんですが(笑)。
最近は愛媛建物さんのアドバイスで室内洗濯機置き場を作ったり、モニター付きのインターホンも付けたりしています。

■リフォームについて
4階の2部屋はカフェのような雰囲気の部屋にしました。私は「カフェ部屋」と呼んでいます。
また数年前には河原学園の生徒さんとのコラボで、学生さんが「住みたい!」と思うような部屋をプレゼンしてもらって、実際にリフォームをしたこともあります。
別の物件の話になりますが、大胆にピンク色の壁紙をあしらった、女の子が好きそうな部屋を作ったことがありました。
もちろん万人受けするものではないので、最初は私も懐疑的でしたが、結果的にすぐに入居者さんが決まりました。
確かに「カフェ部屋」は男女問わず好まれる部屋ですが、これだけ賃貸物件が増えて競争が激しくなると、多少リスクもありますが、他にない個性的な部屋で差別化を図っていく必要もあると思っています。

■猫と料理の生活
現在4匹の猫を飼っていますが、みんな元々捨て猫でした。
15年程前に子供が紙袋に入れられた子猫を拾ってきたのがきっかけでした。
お互いの相性もあるようで、なかなか猫社会も大変ですね(笑)。
最近は晩御飯を作っています。
最初は必要にかられてやり始めましたが、数をこなしてくるとだんだん興味が出てきて面白くなってきました(笑)。
たとえば焼きそば。麺をレンジでチンしたあと、水ですすいでから炒めると、麺がモチモチになって美味しくなるんですよ。
鶏のからあげはウェイパー(味覇)を水で溶かしてニンニクなどと入れたものを使うとすごく美味しいですよ。