
エアコンや蛍光灯などを対象とした「2027年問題」をご存じですか? 「聞いてないよ」となる前に、知っておきましょう。
2027年問題とは、家庭用エアコンの省エネ基準が厳格化され、基準を満たさないエアコンは2027年以降製造できなくなるという問題です。
これにより、現在販売されている一部の廉価モデルが市場から姿を消す可能性や、エアコン本体価格の上昇、2026年の駆け込み需要による品薄や工事費高騰などが懸念されています。
経済産業省は、2027年度を目標に家庭用エアコンの省エネ基準を大幅に見直すことを発表しています。
これは、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律(省エネ法)」に基づき、家庭のエネルギー消費量の約3割を占める冷暖房の効率改善を目的としています。
2026年には、基準が変わる前にエアコンを交換しようとする動きが活発になり、製品の品薄や工事費の高騰、設置工事の予約が取りにくくなるといった事態が予想されます。
また、2027年問題はエアコンだけでなく、蛍光灯など他の製品にも影響を与える可能性があります。
蛍光灯は2027年末をもっての製造と輸出入が全面禁止されます。
これは、水銀に関する水俣条約に基づく規制の一環で、蛍光灯に含まれる水銀が環境や健康に与える影響を考慮した措置です。
一般照明用蛍光灯の製造と輸出入が禁止されます。蛍光灯を使用している照明器具は、LED照明に交換する必要があります。
エアコン、蛍光灯ともに2027年より前から買い替え・切り替えを検討し、早めに準備を進めることが推奨されます。