新電力（PPS）とは、既存の大手電力会社である一般電気事業者（四国電力など）とは別の特定規模電気事業者（いわゆる小売自由化部門への新規参入事業者）のこと。

小売自由化で何が変わるのでしょう？

現在、日本では２０００年の改正電気事業法施行を経て、２００５年４月以降は、高圧50 kW（高圧：６０００Ｖ）以上の契約ならば、新電力会社であるＰＰＳと自由に契約を取り交わすことができます。

そして、今年４月１日からは一般家庭や商店などの50 kW未満の契約でも電力の小売全面自由化が実施され、電力会社と自由に契約できることが決定しています。

この「電力の小売自由化」により、一般家庭や商店などの50 kW未満の契約でも、 既存の大手電力会社以外の新しい電力販売会社と契約できるようになるため、いろいろな企業が電力の販売に名乗りを上げています。

例えば、某ガス会社はガスとのセット販売にすることで自社で扱うガスとの相乗効果を見込んでいたりと、いわゆる「セット販売」が中心となったサービスが数多く登場しています。

しかし、大手電力会社もこの状況に指をくわえているわけではありません。

東京電力は大手通信業者ＫＤＤＩと手を組み、携帯電話料金と電気代をセットにした割安なプランを発表。

今後ますます販売競争は激化しそうです。

一見「お得感」のみが先行し、「うちも変えようかしら」と流されがちですが、やはり単身世帯や使用料の少ない家庭ではメリットが薄く、逆に契約を切り替えることで使用量が上がってしまうケースもあります。

マンション1棟などの契約の場合は契約電力にもよりますが、現行でも新電力と契約できる場合があります。

会社によって様々な契約形態・条件面が異なりますので、十分な検討が必要でしょう。