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下田司法書士事務所 代表 下田 英彦さん

カテゴリー:賃貸 2022年4月8日

依頼主の方から「ありがとう」という言葉を頂ける。


人から感謝されるのは素直に嬉しいです。


愛媛建物で扱う物件に関する不動産登記や商業登記などの登記業務を行っている、下田司法書士事務所代表の下田英彦さんにお話を伺いました。


■司法書士への道


司法書士を目指したのは父が司法書士だったからです。
ただ、大学までは本当にこの道に進むかどうか迷っていました。
というのも、高校までは理系だったのですが、大学入試試験に失敗して、法学部に進むことになったのです。
その時、父に「司法書士の資格を取っておけば潰しがきく」とアドバイスも受けました。
また、就活時はちょうど就職氷河期だったこともあり、私の周りはほぼ公務員志向でしたが、性格的に自営業のほうが向いていると思い、本格的に司法書士の道に進むことを決めました。


大学卒業後、資格を取って、大学のあった岡山県の司法書士事務所で見習いとして働くことになりました。
実はこの頃は地元に帰る気持ちはなく、岡山で仕事ができればいいなと思っていましたが、やはり地元で働きたいと思い、1年ちょっとで松山に帰ってきて、父の事務所に入りました。

 

■相続アレコレ


全国的に司法書士の仕事のメインは不動産の登記に関する仕事です。
特に不動産登記に関する業務では動く金額が大きいので書類作成や登記申請には気を遣います。
不動産登記の仕事の多くは愛媛建物さんをはじめ不動産仲介業者さんからのご紹介ですが、相続に関する相談などについてはお客さんから直接相談を受けることも多いです。


私がこの仕事を始めた頃と明らかに違ってきているのが、「相続にまつわる考え方」です。
以前はその家の長男となる人が独断で決めたことにそれ以外の家族が同意することが多かったのですが、最近は時代の流れもあって「みんな平等」です。
だから揉め事が増えているのだと思います。
相続で揉めないためにも、遺言書を作成することは有効です。とはいえ、遺言に関するトラブルもあります。
本人が遺書を残しているんですが、書いてある内容が全くわからなかったり、相続する物件名とその住所が書かれているけど住所が違っていたり。
登記されている不動産の所在と、普段使っている住所が違うことがあるからです。
最近は本屋さんに「遺言書作成キット」のようなものが売られていますが、様式は正しくても、そういったところで間違ってしまうと意味が無くなります。
遺言を作成したいという依頼者の方には、公証役場で作成する公正証書遺言を作成することをおすすめしています。


遺言が無い場合、法定相続人間で遺産分割協議をすることになりますが、法定相続人間で遺産分割協議がととのわない場合は裁判所での手続きとなり、原則、民法で決められた法定相続分の割合で遺産を分割することになります。
依頼者の方から相談も受けますが、人生相談をやっているような気持ちにもなります(笑)。
話をしてスッキリして帰られる方もいれば、「裁判所で話しましょう」という方もいます。まあ…いろんな人がいるな、と(笑)。

 

■仕事のやりがい


この仕事をやっていて良かったと思う時は、依頼主の方から「ありがとう」という言葉を頂けること。
そうやって人から感謝されるのは素直に嬉しく思います。弁護士さんのように対立する人たちの間に入って問題を解決するのではなく、売りたい人と買いたい人、同じ方向を向いている人の間を取り持つので、気持ちの良い仕事ができるのもいいところです。

 

■子ども中心の毎日


子どもは上から10歳、6歳、3歳。みんな女の子の三姉妹です。
月・火・水・木・土曜日は学習塾の送迎をしてたり、今は仕事以外の時間は子どもに費やしている日々です。
でも、残念ながらみんな私に懐いていないような気がしています。
たぶん食事の時に「ご飯粒を残すな」とか、小言が多いんでしょうね(笑)。

 

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